借金の代理人がやってきた

お金を貸したのに返してくれない人の代わりに交渉にやってきた借金返済の代理人。滞っていた借金を全額返済するというが本当に信用していいの？何か注意点はある？代理人と保証人とは同じなのでしょうか？

Q 借金返済の代理人と称する人がやってきたら？

お金を貸した人（債務者）がなかなかお金を返してくれない状況です。しばらくして借金返済の代理人と称する人から連絡が来ました。代理人は弁護士ではなく、債務者の親族であるだけです。もちろん保証人でもありません。

一応、親族であるか否か身元の確認はしましたが、（書面や公的機関などで確認したわけではありませんが、親族であることは間違いありません）その代理人を本当に信用して良いのかどうかわかりません。しかし長らく返済が滞っており、代理人と話し合いの機会を持つだけで、貸したお金が返ってくる可能性があるならと思い、交渉を続けようと思っていますが、何か注意点はありますか？

A 貸した額にもよりますが、弁護士に依頼したほうが無難かも

代理人をどこまで信用するか？

相手は保証人ではなく、また弁護士でもありません。債務者の親族が代わりとして代理人と名乗っているだけです。債務者本人が身体の自由が利かず、その代わりとして債務者の親族が来たなら事情は理解できますが、それ以外の場合はやや不自然に思います。相手を疑うのは失礼に当たるかもしれませんが、もしお金を貸して長く返済が滞っているのならば、債務者（お金を借りた人）に対して、借金を返済するよう支払督促などの準備（処置）は、万一の備えて抜かりなく実施しておきましょう。なぜなら、借金にも時効があるからです。代理人がいるからといって、代理人が借金の肩代わりをするとは限らず、また代理人と交渉しているからといっても時効の中断にはならないからです。時効までの時間稼ぎとして、または姿をくらますなど何らかの理由としての時間稼ぎとしての場合も否定できないと思います。

相手を疑うことはあまり好ましくは無いかもしれませんが、現実問題としてお金のトラブルは他のトラブルを呼び込むことが多いので、慎重に対処してください。

心配なら弁護士に依頼すること

先の状態で、相手が借金を全額返済することを前提として代理人と会合するならまだしも、借金全額を分割で、且つ、まだ支払いが一度も実行されることなく時間だけが過ぎている状態であれば、繰り返しになりますが時間稼ぎの可能性もありますので、注意しましょうね。一番望ましいことは、あなた自身が債権者（お金を貸した側）として弁護士に相談することです。借金の額にもよりますが、法的な問題は弁護士に任せるのが一番ですよ。

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