お金を借りる・貸す
キャッシングやローン、融資、個人的な借金など、お金を借りる側、またはお金を貸す側の話題について。借りる側と貸す側とでは立場が逆になりますが、借金が生じる状況がテーマになります。
借金することと返済することは、本来セットで語られる話題ですが、以下のとおり大きく二つに分けています。
- 借金するタイミングで生じる問題
- 返済するタイミングで生じる問題
このカテゴリでは、借金するタイミングで生じる問題を中心に書いています。個々の問題で生じる詳細内容については下記の『一覧』を参照してください。
ここではまず、お金を借りる・貸すことについての全体像を書きます。
借金は悪なのか?
一般的な風潮では「借金することはすべて悪い」と考えられておりますが、私はそう思いません。すべての借金が悪いのではなく、良い借金と悪い借金があると考えています。
簡単に申し上げますと、良い借金とは、借金することでリターンがある、またはリターンが見込めるケースだと私は考えています。逆に悪い借金とは、借金してもリターンが見込めない、または返済する目処が無いケースだと考えています。
例えば事業など、総資本を自己資本だけで営業しているケースもありますが、大半は金融機関などから借り入れをしています。総資本には自己資本だけでなく他人資本(借入資本)が含まれているわけです。事業を拡大するときなどは特に資金が必要で、資金を集めるという点では、厳密には借金ではありませんが、株を発行するシステムがとても似ています。なぜなら株主がいなければ、お金が集まらないからです。
次に良い借金と悪い借金を区別するポイントとしましては、目的と計画性の有無です。言うまでもありませんが、お金が足りないという理由は目的にはなりません。事業では考えられないことですが、個人レベルでは、その場しのぎ、行き当たりばったりで計画性無く安易に借金してしまうケースが見受けられますので注意が必要です。
ここまでの内容をまとめます。
- 良い借金
- リターンがある(または見込める)
- 目的と計画性がある
- 悪い借金
- リターンは見込めない
- その場しのぎ
なお、ここでは詳細を割愛しますが、借金をすることで生じるリターン(または見込めるリターン)は通常考えられるのは金銭そのものですが、金銭とは限らない場合もあります。
お金を貸す側の立場
お金を貸す側から見れば、お金を貸すか否かについては、結局は良い借金か悪い借金かの判断であることが理解できると思います。もちろん良い借金か悪い借金かの判断だけでなく、他のさまざまな条件があるとは思いますが、原則、基本ベースとしての話です。
もしかしたら、貸したくは無いけれど仕方なくというケースがあるかもしれません。可能であれば、個人間の貸し借りは避けたほうが無難です。万一返済されなかったとしても許容できる範囲に留めるべきです。また許容できない場合は、借用書の作成をオススメします。
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